28
8月

珈琲の思い出

もう小学生の頃の話だ。親父に駅前の喫茶店に連れて行ってもらうことが
時々あった。親父はいつもホットコーヒーを注文して、
僕はココアとかをよく注文していた。なにをするわけでもなく、
コーヒーの豆のいい香りが漂う喫茶店で、ただ親父と2人
ぼんやり過ごしていた記憶がある。ある夏の日、
その日親父はアイスコーヒーを注文していた。

アイスコーヒーのことを当時の大人は冷コーといっていたそうで、
親父は喫茶店で注文するときに冷コー、といったのを覚えている。
僕は相変わらず冷たいココアなどを注文していた。
親父がストローに水を通して「洗うんだってさ」と冗談を言って
僕に笑ってくれたことを今になって思い出す。
そんな親父が大好きだった。大人で、話を聞いてくれて、
頼りがいがあって、僕を育ててくれた親父。

喫茶店でバイトをしたのも親父とコーヒーの思い出があったからこそだ。
コーヒーは僕にとってとても大切なものをくれた。
焙煎があがって炒り立ての珈琲豆が、ミルで挽かれる時の音、
喫茶店の中にあふれるほどの、珈琲豆の芳醇な香り。
親父の優しい笑顔。珈琲カップの湯気。
僕にとって珈琲の思い出は親父との大切な人生の一ページでもある。
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